ハードフォークに関する基本方針
PORTOBELLO ROAD株式会社(以下「当社」という。)は、当社が取り扱う暗号資産に関し、ハードフォーク(プロトコルの後方互換性・前方互換性のない大規模なアップデート、ブロックチェーンの移行・分岐、その他の暗号資産の仕様変更をいう。以下「HF」という。)が発生する場合において、顧客資産の保全ならびに取引の適正かつ安全な実行を確保することを目的として、以下の基本方針を定める。
第1条(計画されたHFへの対応方針)
1 当社は、HFに関する情報の早期把握に努め、HFの発生時期、技術的内容、計画主体、目的および予測される影響、ならびに顧客に生じ得るリスク等に関する情報を収集・分析する。取得した情報は、必要に応じて当社ウェブサイト等により顧客へ周知する。
2 当社は、HFにより顧客資産の保全または取引に支障が生じるおそれがあると判断した場合、事前に顧客に告知したうえで当該暗号資産に関する業務の全部または一部を一時停止する等、必要かつ合理的な措置を講じる。ただし、システム上の緊急性や外的要因により、事前告知が困難な場合は、事前の告知なくこれらの措置を行うことがある。
3 業務停止措置の解除は、顧客資産の保全および取引の正常な履行に問題がないと判断された場合に限り行う。停止措置の開始および解除については、すみやかに当社ウェブサイト等を通じて周知する。
4 業務の停止期間中における当該暗号資産の価格変動に起因し、顧客に損失が生じたとしても、当社はその損失について一切の責任を負わない。
第2条(新規暗号資産への転換に関する方針)
1 HFの結果として新たに暗号資産が発生する場合(以下「新規暗号資産」という。)、新規暗号資産は当社に帰属し、顧客は、これらの新規暗号資産の引渡し等の請求をするはできない。
2 当社は、以下の条件を満たすことを前提として、顧客への付与(対象暗号資産の新規暗号資産への転換)の可否を判断する。
(1) Replay protection等の不正移転防止機能が実装されていること、またはその実装が可能であること
(2) 新規暗号資産が顧客資産を侵害する仕組みを有していないこと
(3) 新規暗号資産が違法行為または不正行為を誘発・助長する機能を有していないこと
(4) その他、新規暗号資産の付与・取扱が可能であると当社が合理的に判断していること
2 HFにより旧暗号資産から新規暗号資産への価値移転が等価で発生し、流通枚数等に大幅な変動がなく、旧暗号資産と新規暗号資産とを同一視できる場合、当社は、旧暗号資産の返還に代えて、顧客に新規暗号資産を返還する方法により対象暗号資産の返還を行うことができる。
3 HFの結果、当社が顧客から借り入れた対象暗号資産と同種・同量の暗号資産を入手することが不可能または著しく困難となり、かつ、前項の対応も不適切と判断される場合、当社は、顧客から借り入れた対象暗号資産の返還及び利息の支払いに代えて、当社が顧客に事前に通知しまたは公表した期日の正午における対象暗号資産の時価に、顧客が当社に貸し出した対象暗号資産の有効な貸借残高を乗じて得た金額を、日本円で、顧客の指定する顧客本人の銀行口座宛に振り込む方法により返還することができる。
4 HFにより新規暗号資産が発生し、かつ当社が顧客の貸出資産の価値に影響を与える具体的な可能性を認識した場合には、HF計画の概要、HFにより生じる新規暗号資産の性質等について、適時当社ウェブサイト等にて通知を行う。
5 新規暗号資産や日本円による返還等に伴って生じた諸費用(送付手数料、両替手数料等)については、当社が手数料として顧客に請求する場合がある。この場合、当該手数料は事前に明示し、顧客に周知する。
6 当社が新規暗号資産を取扱暗号資産として追加するか否かは、他の暗号資産と同様、社内審査および関連手続きを経て判断する。
第3条(改定・見直しについて)
本方針は、暗号資産に関する技術動向、規制、業界慣行の変化に応じて、随時見直しを行う。
以上